レンケーズ
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盗聴・盗撮器探索ご依頼の際に、合わせて社用車の探索も要望される方がいらっしゃいます。
密室である車は機密性の高い話を行う場所として使われやすいものです。社用車であれば特にその傾向は強く、例えば大切なお客様を乗せて移動しながらの会議であったり、車内で電話をかけたりといった使い方は十分に想定されるため、ご依頼者は、盗聴のリスクを懸念されます。
このことから、社用車はオフィス同様に情報漏えいに対するリスク管理を施すべき存在なのです。
情報窃盗犯が車を対象に情報を盗もうとする場合は、主にGPSを利用して位置情報を盗もうとします。
盗聴器を選ばない理由は、それを車に仕掛けたとしても効果が無いからです。
盗聴器はせいぜい300m~400m程度しか電波が届きません。高速で移動を続ける車に設置するのは現実的ではないのです。
それに対してGPSは衛星を介して電波をやりとりするため、移動を繰り返す車に設置した場合でも電波のやりとりができてしまいます。
車内のGPS機器の探索は基本的に目視で行います。
GPS機器は常に作動し電波を出し続けるものではありません。そのため、電波を受信する方法よりも目視で探索をする方法が有効なのです。
もちろんGPS機器が電波を出している状態であれば、それを受信することも可能です。
個人でできる対策としては、ディーラーでの定期点検がまず有効です。
GPS機器の探索は目視が効果的であるため、それを徹底的に行なってもらえる定期点検は、とても有効です。
もう一つできる対策が洗車。それも洗車機を使ったものが有効です。
洗車機の高圧洗浄で車を掃除することで、車の外面に設置されたGPS機器を取り払うことが期待できます。手洗いでは死角になる箇所も、洗車機であれば隅々まで高圧洗浄を届かせることができるのです。
最後にちょっと大掛かりな対策も1つ紹介しておきます。
実は「高級車に乗る」というのも有効な情報漏えい対策になるのです。
最近の高級車は下回りがフラットになっているものが多く、GPSを引っ掛けることができません。それならばと強力なマグネットを使おうとしても、下回り全体がプラスチックでカバーされているためやはり設置はできません。
社用車の買換えを検討する際は、予算の都合がつくようであれば高級車の採用を考えてみるというのも良いかもしれませんよ。
千葉県警察官時代、捜査一課課長補佐、所轄刑事課長を歴任。在職中、ストーカー事件に携わり被害者保護の重要性を強く感じ、ストーカー・DV被害者を一人でも多く救いたい思いから2018年に株式会社RenK’zを設立。被害者を守る身辺警護、各種調査、とりわけストーカーの手口である盗聴、盗撮、GPSの発見調査に重きを置きを置いている。