レンケーズ
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ストーカーによる盗聴被害について、テレビやネットニュースなどで見かけたことがある人もいるかもしれません。ストーカーがなぜ、どんな方法で盗聴しているのか気になる人もいるでしょう。
盗聴する理由には、ストーカーによる歪んだ思いやライバル心、ちょっとした好奇心などさまざまなものがあるようですが、いずれにしても相手を盗聴していい理由にはなりませんし、盗聴されている側はプライバシーを侵害されて非常にショックを受けることでしょう。
ただし、ストーカーがどんな理由でどんな方法で盗聴しているのか知っておくと、対策を行いやすくなります。それでは、ストーカーがどのような理由・方法で盗聴するのか詳しく見ていきましょう。
ストーカーが盗聴をする理由は「相手に直接接触するわけにはいかないが、相手の情報は何でも欲しい」というケースが一般的です。元彼や元彼女などをイメージする方もいるかもしれませんが、実は現在付き合っている彼氏や彼女といった身近な人がストーカーになるケースもあります。こちらの素性を知っているからこそストーカー行為に及びやすいのでしょう。
ストーカーは盗聴によって得た情報をもとに執拗な嫌がらせを行うようになったり、異常な執着を見せたりと恐怖を与えてきます。相手のことは何でも知っているというスタンスで盗聴している傾向にあるため、プライバシーに踏み込んでくるのです。
ただし、迷惑をかけるつもりがなく、単に気になったからという理由で盗聴器を設置することもあります。もしも彼氏や彼女などの身近な人が、こちらが誰にも話していないことなどを知っているようなことがあれば、盗聴されていると思った方が良いでしょう。ストーカー行為をされていると思って行動するのが得策です。
ストーカーがこちらを盗聴する方法は多岐にわたりますが、代表的なものは合鍵を使用して自宅に侵入して仕掛けたり、プレゼントに盗聴器を仕込んでおいたりする方法です。これは親密な関係であるほど仕掛けやすく、油断していると盗聴されやすい恰好の的になってしまいます。
盗聴器を仕掛けてまで相手の情報が知りたいと考えている人は、基本的に相手への執着心や依存度が強く、何をしているのか、誰とどんな会話をしているのかが気になって仕方がないなど、自分勝手な理由がほとんどです。
ストーカーになってしまうほどなので、興味本位など半端な考えで設置しているわけではありません。ほんの少しでも相手の情報をつかみたいと考えているからこそ、全ての部屋に盗聴器を仕掛けることも珍しくないでしょう。
また、スマホのアプリであるストーカーウェアを勝手にインストールして盗聴するという方法もあります。部屋の中だけでなくスマホにまで盗聴器を仕掛けることができるので、こちらも対策を行うことが必要です。
盗聴器を探し出す場合、明らかに見覚えがないものや買ったことがないもの、不審なものを中心に探し当てるのが得策です。以下は代表的な隠し場所です。
<家の中の主な隠し場所>
・大型家具や家電の内部・裏面・下部など
・ブレーカーの内部
・ぬいぐるみ・花束・鉢植えの中(特にプレゼント)
・電話機の下
・ベッドの下
・換気扇の内部
・照明器具
・ドアポスト上部
・エアコンの室外機・室内機
・その他、陰で暗くなっているところ、高くて見えない場所
<車の中の主な隠し場所>
・ダッシュボードの中
・座席シートの下や脇
・ぬいぐるみなどの装飾品の中
・車内の照明器具の内部
・その他、陰で暗くなっているところ、見づらい場所
特に家の中ではコンセントタップをはじめとする擬態型盗聴器があるので非常に気づきにくく、車内には誰かの忘れ物に扮した盗聴器が設置されている可能性もあります。いずれも大々的に探すのではなく、相手に悟られないようにしながら慎重に探しましょう。
あらゆる場所を探しても見つからなければ盗聴器が設置されている可能性は低くなりますが、それでもまだ油断できません。必要に応じて専門家や探偵などに相談しましょう。
盗聴器を発見した場合、間違っても盗聴器を発見したことを口に出さないでください。もし声に出してしまうと盗聴している相手に気づかれてしまいます。また、見つけたからといってなるべく声を出さないように注意しているとストーカーに「盗聴器を発見されたのでは」と疑われてしまいます。
ここは盗聴器を発見しても声に出さず、その場から撤去せず、なるべく普段通りに過ごしましょう。相手に盗聴器の発見を悟られないようにするだけでなく、盗聴器に付着している指紋をそのままにするためです。
もちろんストーカーに余計な情報を与えないようにメールや筆談でやり取りすることも忘れないようにしましょう。
千葉県警察官時代、捜査一課課長補佐、所轄刑事課長を歴任。在職中、ストーカー事件に携わり被害者保護の重要性を強く感じ、ストーカー・DV被害者を一人でも多く救いたい思いから2018年に株式会社RenK’zを設立。被害者を守る身辺警護、各種調査、とりわけストーカーの手口である盗聴、盗撮、GPSの発見調査に重きを置きを置いている。