レンケーズ
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今年5月、愛知県内で元交際相手の男性が乗る車に押しかけ、ワイパーに交際時代を思わせる品を挟み込んだとして、20代の女性がストーカー規制法違反の疑いで逮捕されるという出来事がありました。押しかけた先は男性の住む集合住宅で、行為自体は「待ち伏せ」「つきまとい」に該当するものです(参照:ライブドアニュース)。まだ容疑の段階であり、詳しい経緯は今後の捜査で明らかになる部分もありますが、この一件が示しているのは「ストーカーは男性がするもの、被害に遭うのは女性」という思い込みが、必ずしも実態と一致しないということです。
ストーカー規制法に性別の規定はありません。元交際相手への未練や執着、拒絶されたことへの怒りが行動として表面化するプロセスは、加害者が男性でも女性でも基本的には同じです。連絡を絶たれたことが受け入れられず、連絡を試みる→反応がないと直接会いに行く→拒否されると相手の生活圏に現れたり、物を残していったりする、というエスカレーションの型は共通しています。
ただ、被害者が男性の場合には特有の壁があります。まず「男が女性のストーカー被害を訴えるのは情けない」という周囲の目を気にして、相談すること自体をためらうケースが少なくありません。また、体格差から「腕力では負けない」と過小評価し、初期対応が遅れることもあります。しかし実際の被害は身体的な危害だけでなく、職場や自宅の特定、SNSでの監視、家族や友人への接触など、精神的に追い詰められる形で進むことが多く、性別に関係なく深刻化し得るという点は、現場で数多くの相談に対応してきた実感としても強く言えることです。
元刑事として現場で見てきた経験から言えば、対応の基本は性別を問わず変わりません。まず大切なのは、いつ・どこで・何をされたかを記録に残すことです。着信履歴やメッセージのスクリーンショット、置き去られた物の写真、目撃した時刻や場所のメモは、後に警察へ相談する際に状況を正確に伝えるための材料になります。また、相手に直接抗議したり感情的に反応したりすると、かえって行為がエスカレートすることがあるため、まずは第三者を挟んで対応する姿勢が望ましいといえます。生活圏への侵入や、直接顔を合わせる形での接触が増えてきた場合は、迷わず早めに警察や専門家に相談すべき段階です。
現場での経験上、エスカレーションの段階を見極める目安としては、次のような変化が挙げられます。連絡の頻度が急に増える、無視しても手段を変えて接触を試みる(電話がだめならメッセージ、それもだめなら直接訪問など)、自宅や職場など生活圏の近くで姿を見かける回数が増える、部屋の前や車に物を置いていく、共通の知人を介して間接的に接触してくる、といった変化です。これらが一つでも見られた段階で、様子を見る期間を区切り、記録を取りながら早めに相談するかどうかを判断することが望ましいといえます。
また、状況によっては警察への相談と並行して、一定期間だけ身辺の警戒を強めたいというニーズもあります。RenK'zでは、こうした場合の身辺警護についても、必要な期間・範囲に絞った形でご相談いただけます。「警護までは大げさかもしれない」と感じる方も多いのですが、実際には数日〜数週間程度の短期的な対応で不安が大きく軽減されるケースも少なくありません。
もし自分自身や、身近な男性の友人・同僚が「元交際相手からの連絡がしつこい」「家の近くで見かける気がする」といった状況に置かれたとしたら、どう動くでしょうか。「気のせいかもしれない」「相手も傷ついているのだから」と様子を見てしまう人は、性別を問わず少なくありません。しかし、行為の記録を取らないまま時間が経つと、いざという時に状況を証明しづらくなり、判断の選択肢も狭まってしまいます。一人で「これくらい大丈夫」と抱え込んで様子を見続けるより、早い段階で第三者に状況を整理してもらう方が、結果として取れる対応の幅は広がります。
RenK'zでは、元警察官としての実務経験をもとに、ストーカー被害の相談や身辺警護、証拠の整理・対応方針のアドバイスまで、性別を問わず対応しています。「これはストーカーと言えるのか分からない」という段階でも構いません。ご自身やご家族、身近な方が同じような不安を抱えているようであれば、抱え込む前に一度ご相談ください。

千葉県警察官時代、捜査一課課長補佐、所轄刑事課長を歴任。在職中、ストーカー殺人事件に携わり被害者保護の重要性を強く感じ、ストーカー・DV被害者を一人でも多く救いたい想いから2018年に株式会社RenK’zを設立。被害者を守る身辺警護、各種調査、とりわけストーカーの手口である盗聴、盗撮、GPSの発見調査に重きを置いている。