レンケーズ
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2026年8月、元AKB48で女優の増田有華さんがテレビ番組で、グループ在籍時に自宅へ侵入され、部屋の隅々まで撮影された写真をメンバー全員に送りつけられた過去を告白しました。犯人は熱心なファンだったとされ、当時は刑事事件として立件されたといいます。増田さんは「郵便物を転送されていて、光熱費まで払われていた」と振り返っており、侵入経路には鍵をこじ開けた形跡もなかったそうです(出典:Yahoo!ニュース/スポニチアネックス、2026年8月12日配信)。
この話を聞いて、私は警察官時代に何度も味わった、あの歯がゆさを思い出しました。事件になってから駆けつけても、被害はもう起きてしまっている。「もっと早く相談してくれていたら」「あと一歩早く動けていれば」――現場でそう感じたことは一度や二度ではありません。住所や生活パターンを特定されるところから被害は静かに始まっていて、多くの場合、本人が「これはまずい」と気づいた時にはすでに次の段階に進んでいます。
これは個人の不注意の問題というより、社会の仕組み上の空白だと感じています。警察は基本的に「事件になってから」でなければ強制的な捜査には動けません。相談窓口はあっても、住所を知られたかもしれない、誰かに見られている気がする、というだけの段階では、被害届も出せず、パトロールを頼むこともできないのが実情です。SNSの普及で住所や生活圏を特定されるハードルは年々下がっているのに、「事件化する前」を支える受け皿は十分に整っていません。私が警察を辞めたあとこの仕事を選んだのは、まさにこの隙間を埋めたいと思ったからです。
現場で見てきたのは、侵入というかたちで被害が表面化する前に、たいてい予兆があるということです。増田さんのケースのように施錠をこじ開けた形跡がないまま部屋に入られていた場合、合鍵が不正に渡っていた、宅配や点検業者を装って接触されていたなど、被害者本人が気づきにくい経路が使われていることが少なくありません。郵便物の転送手続きが勝手に行われる、契約名義がいつの間にか変わっている、部屋の物の位置にわずかな違和感がある――そうした小さなサインを、「気のせいだろう」と自分に言い聞かせずに拾ってほしいと、私は伝え続けています。
住所が特定されたかもしれないと感じたときにまずできることとしては、鍵の交換や補助錠の追加、宅配ボックス・郵便受けの施錠、SNSの位置情報や背景に写る目印の見直し、玄関周りの防犯カメラ設置などが挙げられます。ただ、これらは「入られにくくする」対策止まりで、すでに相手が強く執着している段階では、対策と並行して外出中や帰宅時の安全そのものを確保する視点が欠かせません。現場で何度も見てきたのは、対策を「している」ことと、実際に「守られている」ことの間には、思っている以上に距離があるということです。
ここで頼りになるのが「身辺警護」です。芸能人や富裕層だけのものと思われがちですが、実際には通勤・通学路への同行、自宅周辺の巡回警戒、不安な時間帯だけのスポット対応など、一般の方が使いやすい形のサービスも多くあります。警察が動けない「事件になる前」の空白を埋め、住所を特定された疑いがある、誰かに見られている気配がある、といった段階から相談できるのが強みです。
もし自分や家族の住所が誰かに特定されてしまったら、あなたはどう動くでしょうか。鍵を替えるだけで安心できるのか、警察に相談すべきタイミングはいつなのか、外出中や帰宅時の安全をどう確保すればよいのか――一つひとつを自分だけで判断するのは、想像以上に難しいものです。かつて現場で「もっと早く相談してくれていれば」と悔やんだ経験があるからこそ、「これくらいで相談していいのか」と迷う段階こそ、実は動くべきタイミングだと伝えたいのです。住所が特定されたかもしれない、誰かに見られている気がする――そんな不安を感じたら、一人で抱え込まず、まずはRenK'zにご相談ください。

千葉県警察官時代、捜査一課課長補佐、所轄刑事課長を歴任。在職中、ストーカー殺人事件に携わり被害者保護の重要性を強く感じ、ストーカー・DV被害者を一人でも多く救いたい想いから2018年に株式会社RenK’zを設立。被害者を守る身辺警護、各種調査、とりわけストーカーの手口である盗聴、盗撮、GPSの発見調査に重きを置いている。