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高齢者同士でもストーカーは起こる|知人からの執着行為への対処法を元刑事が解説

2026.07.31
ストーカー

2026年7月、北海道の余市警察署が、知人の70代女性に対してつきまとい行為をしたとして、無職の男(74)をストーカー規制法違反の疑いで逮捕したという報道がありました。男は女性に拒まれたにもかかわらず自宅を訪れて手紙を投函したり、自宅付近をうろついたりしていたとされ、警察の調べに対し「間違いありません」と容疑を認めているといいます(出典:STV札幌テレビ「知人の70代女性をストーカーか 男(74)を逮捕」)。

ストーカーというと、若い男女間の元交際相手によるトラブルをイメージする方が多いのではないでしょうか。しかし今回のケースのように、高齢の方同士、しかも交際関係になかった「知人」の間でも、つきまとい行為は現実に起こっています。年齢や関係性にかかわらず、誰もが当事者になり得る問題だということを、まず知っていただきたいと思います。

私は千葉県警察で刑事として約20年、ストーカー・DV被害者支援の担当も経験しました。その現場で感じたのは、「まさかこの年齢で」「知り合いだから大丈夫」という思い込みが、対応の遅れにつながりやすいということです。ここでは元刑事の視点から、知人間・高齢者間のストーカー行為にどう向き合うべきかを解説します。

■ ストーカー規制法は「交際関係の有無」を問わない

ストーカー規制法が対象とするのは、恋愛感情やそれが満たされなかったことへの怨恨の感情を背景に、特定の相手に対してつきまとい・待ち伏せ・押しかけ・見張り・うろつき・拒否されているのに文書や物品を送りつける、といった行為を反復する場合です。今回の事案のように「交際はしていなかった知人」であっても、一方が恋愛感情を抱いていて、それが満たされなかった恨みから行為に及んでいれば、対象になり得ます。つまり、恋人・元恋人でなくても、また年齢が何歳であっても、法律上の「ストーカー行為」に該当する可能性があるということです。

■ なぜ高齢者間のケースは見過ごされやすいのか

現場で感じてきたのは、高齢者同士のつきまといは「痴話げんか」「近所付き合いのもつれ」として周囲から軽く扱われがちだという点です。被害者本人も「大げさにしたくない」「近所づきあいがあるから角を立てたくない」とためらい、相談が遅れることが少なくありません。しかし行為がエスカレートすれば、傷害や重大事件に発展するリスクは年齢を問わず存在します。実際、私自身もストーカーが事件化する前に食い止められなかったケースを経験しており、「もっと早く相談してくれていれば」と悔やんだことが何度もあります。

■ 実際に対処すべきこと

もしつきまとい行為を受けていると感じたら、まず大切なのは記録です。いつ・どこで・何をされたか、日時と具体的な内容をメモや写真、可能であれば録音・録画で残しておいてください。証拠が明確であるほど、警察への相談や、ストーカー規制法に基づく警告・禁止命令の申し出がスムーズに進みます。また、一人で抱え込まず、家族や地域包括支援センター、警察の生活安全課などに早めに相談することも重要です。高齢の被害者の場合、家族や周囲のサポート体制を早い段階で整えておくことが、行為のエスカレートを防ぐ鍵になります。

ここで少し考えてみてください。もし、あなたの親や祖父母、あるいは身近な高齢の知人が「知り合いがしつこく訪ねてきて困っている」「怖いけれど、角を立てたくないから我慢している」と打ち明けてきたら、あなたはどう受け止め、どう動きますか。「気のせいでは」「大げさでは」と流してしまうと、対応が手遅れになることもあります。一方で、家族や周囲だけで抱え込んで判断すると、相手との関係性や地域事情もあって冷静な対応が難しい場合も少なくありません。

そうしたときこそ、早い段階で警察や、ストーカー・DV対策の専門知識を持つ第三者に相談することで、記録の取り方から警察への相談の仕方、身の安全の確保まで、取り得る選択肢が広がります。一人や家族だけで抱え込んで判断を誤るより、専門家の目を入れることが、被害の深刻化を防ぐ近道になります。

RenK'zでは、元警察官としての経験を活かし、ストーカー・DV対策のご相談を承っています。年齢や関係性を問わず、「これはストーカーにあたるのか分からない」「どう対応すればいいか不安」という段階からでも構いません。まずはお気軽にお問い合わせください。

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