レンケーズ
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2026年10月1日、大阪府警が盗難車の中で「GPSジャマー」と呼ばれる電波妨害装置を使える状態にしていたとして、46歳の男を電波法違反の疑いで摘発したと報じられました。自動車窃盗に関連した電波法違反での摘発は全国初とのことです(容疑者の段階であり、今後の捜査・裁判の推移を見守る必要があります)。
この報道は、車を盗む側が「GPSで追跡される」ことを前提に対策を講じ始めている現実を示しています。一方で、私のところには「車にGPSを付けられているのでは」「自分の位置が相手に筒抜けなのでは」という、まったく逆向きの相談も寄せられます。GPSは、守る道具にも、人を縛る道具にもなるのです。
私は警察官時代、凄惨な現場から泥棒現場などの事件現場を幾多と踏んできました。その中で痛感したのは、技術が進歩するたびに「悪用する側」が必ず一歩先に動くという現実です。かつては鍵開けの技術、いまは電波と位置情報。盗む側も、つきまとう側も、道具を変えて同じことを繰り返します。
構造的な問題は二つあります。ひとつは、小型で安価なGPS機器が誰でも手に入ること。もうひとつは、被害が「何かが起きてから」でないと警察が動きにくい制度上の空白があることです。現場で何度も歯がゆい思いをしました。だからこそ、民間の立場でその隙間を埋めたいと考え、いまの仕事をしています。
GPSジャマーとは、GPS衛星からの電波を妨害し、車両などに搭載された追跡機器が位置情報を取得・発信できないようにする装置のことです。日本では電波法の規制対象となる機器があり、許可なく使用できる状態にすることは処罰の対象になり得ます。
注意したいのは、これは盗難犯だけの話ではないという点です。ストーカー被害やDV被害で「位置を知られたくない」と考えた方が、ネットで見つけた妨害機器に手を出してしまう危険があります。気持ちは痛いほど分かりますが、違法性や周囲の通信への影響を考えると、お勧めできません。
なお、GPS機器の無断取り付けは、状況によってストーカー規制法やその他の法令に触れる可能性がありますが、個別の判断は事案ごとに異なります。具体的な法的判断は弁護士や警察にご確認ください。
もしあなたの車や持ち物に、身に覚えのない機器が付いていたら、まず何をしますか。外したい、誰かに叩きつけたい、そんな気持ちになるのは当然です。けれど、そこで一人で判断してしまうと、証拠を失ったり、相手を刺激したりしかねません。早い段階で専門家に相談すれば、選べる選択肢はぐっと広がります。
A. 機器の種類や使用状態によって異なります。電波法上、許可なく使用できる状態にすることが問題とされる場合があります。購入・使用前に、必ず専門機関や弁護士に確認してください。
A. 車体下部やバンパー内、シート下などを確認する方法はありますが、見落としも多く、見つけた機器の扱いにも注意が必要です。不安が強い場合は専門の調査を検討してください。
A. 電波を発信している追跡機器が主な対象です。電波を発信しないタイプは発見器で反応しないことがあるため、目視を含めた総合的な調査が必要です。
A. 不審な出来事の日時、場所、状況のメモと、機器を見つけた場合は写真があると、状況の整理がスムーズです。
GPSは便利な技術ですが、2026年10月時点でも、悪用と対抗策の「いたちごっこ」は続いています。「位置を知られているかもしれない」という不安は、一人で抱えるほど判断を誤りやすくなります。株式会社RenK'zでは、元刑事の視点でGPS発見調査やストーカー・DV対策のご相談をお受けしています。気になることがあれば、まずお気軽にご相談ください。

千葉県警察官時代、捜査一課課長補佐、所轄刑事課長を歴任。在職中、ストーカー殺人事件に携わり被害者保護の重要性を強く感じ、ストーカー・DV被害者を一人でも多く救いたい想いから2018年に株式会社RenK’zを設立。被害者を守る身辺警護、各種調査、とりわけストーカーの手口である盗聴、盗撮、GPSの発見調査に重きを置いている。