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GPS発信機は自分で見つけられる?元警察官が教える探し方と限界

2026.07.15
GPS

「車の下に見慣れない機械がついている気がする」「元交際相手や配偶者に、行き先を知られているような気がする」――そんな違和感を覚えたことはないでしょうか。GPS発信機は数千円から手に入り、取り付けも難しくないため、ストーカーや素行調査目的で悪用されるケースが後を絶ちません。無断で取り付けたり位置情報を取得したりする行為自体がストーカー規制法違反となるケースもあります(関連記事:「GPS追跡は違法?車に取り付けることの可否とセーフの条件」)。この記事では、元千葉県警察官として刑事課長・検視官などを歴任した筆者が、GPS発信機を自分で見つける方法と、その限界について現実的に解説します。

GPS発信機が仕込まれやすい場所

車両に取り付けられるGPS発信機の多くはマグネット式で、金属面に貼り付くタイプが主流です。よく仕込まれるのは、フロントバンパーの裏側、車体下部のフレーム、給油口付近、リアバンパー内側、タイヤハウスの奥などです。いずれも屋根の下に潜り込んだり、腕を伸ばしたりしないと目視しづらい場所ばかりで、意図的に発見されにくい位置が選ばれています。持ち物であれば、鞄の底やポケットの内側、車検証入れの中など、普段開けない収納も要チェックです。

自分でできる基本的なチェック方法

まず用意したいのは懐中電灯と、可能であれば鏡の付いた点検棒です。車を明るい場所に停め、車体の下に潜り込んで、フレームやバンパー裏に不自然な黒い箱状の物体がないか確認します。磁石が使われている場合、金属面に「カチッ」とはまっているため、手で軽くなぞると違和感で気づけることがあります。あわせて、OBDポート(車検時に整備士が使う診断用の差し込み口)に見慣れないコネクタが挿さっていないかも確認しておくとよいでしょう。市販の電波発見器(バグディテクター)で発見できるとよく聞きますが、GPS自体は電波を発信しませんのでご注意ください。

自分で探すことの限界

ここが最も重要な点ですが、GPS発信機の多くは電波を発信しているわけではありません。衛星がGPSを探しに行き、電波の跳ね返りで位置や移動速度を計測しているのです。また近年はBluetoothタグ型の小型端末(いわゆる紛失防止タグの悪用)も報告されており、これらは探知機には反応しないです。詳しくは「AirTagで居場所がバレる?紛失防止タグ悪用とストーカー規制法改正のポイント」で解説していますので、あわせてご覧ください。「一通り探したけれど見つからなかった」からといって「仕掛けられていない」とは断言できない、というのが現場を知る立場からの率直な感想です。

見つけたときにやってはいけないこと

もし不審な機器を発見しても、その場で壊したり、勝手に処分したりするのは避けてください。機器を破壊すると、誰が取り付けたのかを特定する手がかりが失われてしまいます。悪質なケースでは、ストーカー規制法(2021年改正でGPS機器の無断取り付け・位置情報取得も規制対象に追加)や軽犯罪法などに抵触する可能性もあり、証拠として保全しておくことが、後の相談や対応において有利に働きます。まずは写真を撮り、取り付け位置や日時を記録した上で、警察または専門の調査機関に相談することをおすすめします。

元刑事の視点から

筆者は刑事課長として、ストーカー事案や被害者支援に長く携わってきましたが、「もっと早く相談してくれていれば」と感じる場面を何度も経験しています。GPS発信機の有無を自分で確認することは決して無駄ではありませんが、限界があることも事実です。すでに強い不安や被害を感じている方は「ストーカー被害に遭った時、必ずすべき5つの対策」もあわせてご覧ください。少しでも不安を感じたら、一人で抱え込まず、早めに専門家に相談する判断が、結果的にご自身の安全を守ることにつながります。

RenK'zでは、元警察官の実務経験を踏まえたGPS発信機・盗聴器の調査を行っています。「気のせいかもしれないけれど不安」という段階でも構いませんので、お気軽にご相談ください。

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